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梓書院の「福岡市民文化活動功労賞」受賞について |
梓書院のメッセージ −季刊邪馬台国74号(2001年秋号) 編集後記より− |
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この度、2001年度『福岡市文化賞』の受賞者が発表され、「福岡市民活動功
労賞」に小社が選ばれた。 評価の対象となったのは、本誌「邪馬台国」の刊行が地域文化の向上に貢献した
ことが大であろう。
1979年7月に故野呂邦暢氏(芥川賞作家)を責任編集者に迎え、”専門家と 在野のアマチュア研究家との橋渡し”の提供の場として創刊号を発行、以来22 年の間に74号を重ねることになる。 季刊でありながら予定通りに出せない年もあった。廃刊しようとス タッフ会議で論争になったこともしばしば。 どうにか今日まで続けてこられたのは、野呂氏を失った後、快く引き継いでいただい た現責任編集者の安本美典先生が途中で投げ出さずにご指導下さったことはもち ろんのこと、お目にかかれないが、全国の多くの読者の皆さま方の暖かい励まし の賜物である。 継続は力。スタッフ一同、心より感謝申し上げたい。 この受賞を読者の皆さま方とともに喜びたいと思う。 11月20日に授賞式が行われるが、その模様は次号で報告する予定である。 |
安本先生のメッセージ −季刊邪馬台国74号(2001年秋号) 巻頭言より− |
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「福岡市民文化活動功労賞」を受賞
安本美典
本誌を刊行している梓書院が、10月9日、福岡市から「福岡市民文化活動功労賞」を与えられた。 「福岡市文化活動功労賞」は、地域に根ざした文化活動や文化の支援活動を続ける個人や団体に与えられるものである。 『季刊邪馬台国』などの刊行を通じて、地域文化を掘り起こす出版を続けたことが、梓書院の受賞の理由であるという。 私は、基本的には、外部の人間であるが、梓書院から委託を受け、『季刊邪馬台国』の編集にあたっている立場にある。 福岡市当局に感謝するとともに、長年本誌を育てて下さった読者の方々に感謝したい。 それとともに、長年地道で誠実な努力を重ねてこられた、田村明美社長をはじめとする、梓書院の方々の労を多としたい。 本誌は、本号で、74号を数える。 「継続は力なり」ともいうが、はるけくも来つるものかな、という感じがする。 経済的その他多くの困難をのりこえてここまで来た。 内部事情を多少とも知るものにとっては「栄冠涙あり」の思いを深くする。 本誌の一冊には、400字詰め原稿用紙で、平均700枚分ぐらいの情報がはいっている。ゆうに、ふつうの単行本2冊ていどの分量である。 74号を数えるということは、日本古代史に関する単行本を、150冊ていど刊行したことにあたる。 これだけの量を尽くしても、なお十分には解けない、邪馬台国問題をはじめとする日本古代史をつつむ謎の深さよ! ニ、三号で消えて行く雑誌は多い。 出版業にとって有利とはいえない社会的状況のなかで、『季刊邪馬台国』がここまで続いたのは、ほとんど、奇蹟に近い。 明確な理念があって、はじめて可能なことである。 収益性だけを目ざしていては、とても続かない。 受賞をはげみとして、私たちは、いっそうの努力をしたい。 さらなるご支援とご鞭撻をいただければ幸いである。 |
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