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邪馬台国東遷説 第二章 |
第二章 卑弥呼は天照大御神 |
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そうしますと「古事記」「日本書紀」によったのでは、邪馬台国は探れないということになります。 ところがここに不思議なことがあります。 それは、「古事記」「日本書紀」ともに神武天皇の前には、神話の時代があったと伝えています。たとえば「古事記」であれば、全体の1/3のページを使い、神話の時代を語っている。その神話の時代を見ますと、神武天皇の5代前に天照大御神という女性の神様がいたと伝えている。 神武天皇の5代前として、神武天皇の活躍した280年〜290年から5代、50年さかのぼりますと、天照大御神の時代は230〜240年頃になって、まさに卑弥呼の時代に重なるのです。つまり天照大御神というのは、卑弥呼のことが神話化し、伝承化したのではないかと考えられるわけです。 [図5]のグラフをご覧ください。横軸には歴代の天皇の代が書いてあります。縦軸にはその天皇がいつごろ活躍した人かが書いてあります。 実線で書かれているのは、確実な歴史的事実です。そうするとこのグラフは下に凸形にかるく曲がったグラフだということが読みとれます。 そして仮に卑弥呼=天照大御神としますと、横軸については卑弥呼は神武天皇の5代前、縦軸については239年くらいの人ということで、図中のAポイントが定まるわけです。このポイントが実線の延長線上にきわめて自然に乗っていることが、読みとれると思います。 卑弥呼は天照大御神という形で神話化し伝承化したとしたならば、、邪馬台国のことは天照大御神のいた場所ということになります。「古事記」「日本書紀」によると、その場所は、高天原となっています。この高天原とは邪馬台国のことが神話化し、伝承化したのではないかと考えられるわけです。 |
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