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卑弥呼の墓は、すでに発掘されている!! |
本書「卑弥呼の墓は宮殿は、どこにあったか」より |
『魏志倭人伝』は、倭人の墓制について、「棺あって槨なし」と記す。
北九州出土の甕棺や箱式石棺であれば、「棺あって槨なし」の記述に一致する。 おもに四世紀におこなわれた前方後円墳などの「竪穴式石室」などは、たとえば、近藤義郎編の『前方後円墳集成』(山川出版社刊) などが、「竪穴式石槨」と記すように、棺をおおう「槨」の一種とみるべきである。『魏志倭人伝』の記述と一致しない。 『晴書』「倭国伝」などは、「死者を斂(おさ)むるに棺槨をもっです」と記す。のちの時代のわが国の墓制が、『魏志倭人伝』のころと、異なっていたことを示している。 |
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