TOP>活動記録>講演会>第223回 | 一覧 | 次回 | 前回 | 戻る |
第223回 特別講演会特別講師 奥野正男先生 |
旧石器捏造・誰も書かなかった真相 奥野正男 |
1.旧石器捏造事件の現状
2.藤村ひとりを断罪することへの疑問
藤村の捏造を「教唆」「協力」「利用」「容認」したと思われる関係者が多数存在する。これら関係者の責任が問われるべきである。
この編年は、中国・朝鮮など東アジアで出土した旧石器と比較しても非の打ち所がない旧石器が日本にあり、北京原人が発掘された周口店の石器と宮城県の中峰遺跡の石器が同じ時期のものと認定したものである。考古学協会が岡村道雄氏の仮説を公式に肯定したことになる。 考古学協会のこのような動きは、論文も書けない藤村に欺されたということでは済まされない。考古学協会が藤村の捏造石器を活用して自らの判断で岡村氏の仮説を押し出すためにこぞって協力したことを意味する。 考古学協会は自らの犯した誤りを認め責任を明確にするべきであろう。 6.今後 関与した考古学者の責任を一切問わずに、論文も書けない藤村一人を断罪することで済ませるわけにはいかない。このまま終わらせてしまっては、日本の考古学の未来はない。 『神々の汚れた手』の出版や、各地での講演会などを通じてこの問題を訴えていくが、重要なことは、すべての関係者が口を開き、真実を記録し公表することである。沈黙している考古学者の発言を期待している。 奥野先生の著書『神々の汚れた手』は、「毎日出版文化賞」を受賞しました。 >> 詳しくは奥野先生のホームページ「古代史の窓」へ >> http://www.okunomasao.com |
旧石器捏造事件について 安本美典 |
季刊邪馬台国82号で「旧石器捏造事件」を特集した。そこに掲載された論文へのリード文で、安本先生は捏造事件について次のように述べている。
まず、角張淳一氏の論文「旧石器捏造事件の構造」のリード文。
「真実」であるという世論が形成された状況下で、あれらの石器がインチキであると反論することは、通常の神経では、とてもできない。
旧石器捏造事件は、犯罪である。
旧石器捏造事件は、現行犯・藤村新一だけの事件ではなく、やはり、背後に大きな「闇」があるようである。 |
「卑弥呼の鏡」中国製を示唆する新聞記事について 安本美典 |
2004年5月15日の夕刊各紙に、次のような見出しで三角縁神獣鏡が中国製であるかのような記事が一斉に掲載された。
これについて安本先生は次のように問題点を指摘し、詐術(インチキ)のようなものだと述べる。
泉屋にある出土地不明の鏡をデータに使うだけでも、レベル以下だとわかりそうですが、マスコミは簡単にPR(高い装置の)に乗りました。
|
TOP>活動記録>講演会>第223回 | 一覧 | 上へ | 次回 | 前回 | 戻る |